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祓戸大神さま [境内の神様]

本日は梅雨らしく小雨が降り、ジメジメとした気候でございました。

さて。本日は、境内に祀られている神様についてご紹介したいと思います。

亀ヶ池八幡宮参道大鳥居をくぐり、暫く進むと右手側に榊の木に囲まれた小さなお社がございます。

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こちらのお社は「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」という神様をお祭りしたお社です。
祓戸大神様にお参りし心身をお清めされてから、ご本殿に進みましょう。

祓戸大神様は御祓いの神様です。

普段の御祈祷でも、年に一度の例大祭でも、お家を建てる時に行なう地鎮祭でも、神葬祭でもどんなお祭りにおいても、まず初めに「祓詞(はらえことば)」という祝詞を申し上げます。

祓詞とはどんな祝詞かと言いますと、黄泉の国から帰ったイザナギ大神が禊を行ったときに生まれた祓戸大神様のお力で、我々の身に付いた災いごとや罪・穢れを祓い清めて戴くという意味の祝詞です。

この祝詞を申し上げて、心身ともに清浄になって初めてお祭りが出来るわけですので、この祓戸大神様はとても大切な神様なのです。

そのような意味がありますので、亀ヶ池八幡宮では初めに祓戸大神様にお参りをされ、手水舎で手と口をすすぎ、身も心も綺麗な状態にしてから御本殿(亀ヶ池八幡大神様)にご参拝され、更なる御神徳をお受け下さい。

尚、祓戸大神様にお参りされる際には「はらえたまえ きよめたまえ」とお唱えして、ご参拝されると宜しいかと思います。

 


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食べ物に感謝をしましょう [境内の神様]

本日は「豊受大神」様についてお話したいと思います。

豊受大神は、三重県伊勢市に鎮座する「神宮」の外宮(げくう)にてお祀りされている神様です。
天照大御神様の、食事を仰せつかっている神様であるとともに、我々に衣食住の恵みを授けて下さいます。

当八幡宮の豊受大神様は、御本殿の左方にある赤い大きな鳥居の脇に祀られております。
右手におしゃもじを、左手にお茶碗を持つ、というまるでお地蔵さんのような形の石像が台座にちょこんと乗っています。
そちらに、豊受大神様をお祭りしております。

さて。豊受大神様の手前に二つの石柱が立っておりますが、この石柱には食べる前と食べた後に恵みに感謝をする和歌が彫られております。
ここに書かれている歌は「食前感謝」「食後感謝」の和歌といい、江戸時代に古事記や日本の古典を研究していた本居宣長(もとおりのりなが)という人の作ったものです。

食前感謝」(いただきますの和歌)は

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たなつもの 百(もも)の木草(きぐさ)も 天照(あまてら)す 日の大神の 恵みえてこそ

食後感謝」(ごちそうさまでしたの和歌)は

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 「朝よひに 物くふごとに 豊受の 神のめぐみを 思へ世の人

という歌です。

これは、どういう意味かと言いますと
「食前感謝」
お米や穀物の恵みは、天照大御神の恵みのおかげです

「食後感謝」
その日一日のご飯を食べるとき、豊受大神様の恵みである事を皆さん忘れてはいけませんよ

 という意味でありまして、穀物が稔り、食卓に上がり、こうしてご飯を食べられるのは天照大御神、豊受大神という神様の恵み・おかげである事への感謝を歌った和歌なのであります。

実際に稲や農作物を作るのは、お百姓さんや農家の方ですが、お米が稔ったり野菜が生育できる環境を作ってくださるのは自然の恵みがあってこそなのです。

「いただきます」「ごちそうさまでした」というのは、自然の恵みを初め、稲を作ってくれるお百姓さんや野菜を作ってくれる農家の皆さんへの感謝をあらわす大事な言葉なのです。

皆さんもご飯を食べる前に、食べ物と、それらを作ってくれる方々へ感謝の気持ちで「いただきます」「ごちそうさま」と言ってみましょう。

きっと、いつもよりご飯が美味しく感じますよ。


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お末社 [境内の神様]

 本日は、朝方は雨がシトシトと降っておりましたが、お昼前になると雨も止み、気持ちの良い青空が広がりました。
雨上がりで急に気温があがりましたので、ジメジメいたしますが、太陽が顔を出してくれたので、嬉しいですね。

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写真は境内に咲いておりますガクアジサイです。
昨日のブログでアジサイは日本原産と書きましたが、正確にはこちらのガクアジサイが日本原産であります。
玉垣沿いに植えられており、全体的に丸い形のアジサイは、セイヨウアジサイといい、幕末~明治期にかけて来日したヨーロッパ人に持ち帰られ、品種改良された後に日本に逆輸入されたものです。
 
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さて。
話は変わりますが、亀ヶ池八幡宮御本殿の裏にもお社が鎮座しております。

こちらは、亀ヶ池八幡宮末社でございます。
末社というのは御祭神に由来のある神様や、その土地で古くから信仰されている神様をお祭りした神社であります。兼務神社という意味ではありません。

当八幡宮のお末社は、左から「淡島神社」「三嶋神社」「天照皇大神宮」「八坂神社」「若宮神社」の五つをお祀りしております(ブログの最後に各お社の御祭神・御神徳をご紹介いたします)
それぞれの神社は古くから上溝地区に住む方々から何らかの形で信仰・崇敬されてきた神社であります。 
どうぞ、皆様も八幡宮にお参りの際には、末社にもご参拝下さい。

ちなみに八坂神社の御祭神は「牛頭天王」様であり「おてんのう様」と呼ばれて篤く信仰されております。
上溝夏祭りこと「八坂祭」は、この牛頭天王のお祭りであり、古くは上溝地区にある総ての御神輿が亀ヶ池八幡宮に終結しましたが、今ではわずか三地区の御神輿が八幡宮にやってきます。
八坂祭では、この牛頭天王の御霊を御神輿に乗せ、各地区に悪い病気が流行らないように、そして氏子の皆さんが安泰でありますように、と祈願する祭りであります。
尚、今年の八坂祭は7月24日と25日です。

『各お社のご紹介』

「淡島神社」=御祭神は淡島大明神。婦人病・安産の御神徳
「三嶋神社」=御祭神は三嶋大明神。農産守護・福徳円満・商売繁盛の御神徳
「天照皇大神宮」=御祭神は天照大御神。国家繁栄・国民安泰日本人の総氏神
「八坂神社」=御祭神は牛頭天王。疫病除の御神徳
「若宮神社」=御祭神は仁徳天皇。治水・開拓・生活の御神徳

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亀八伏見稲荷神社 [境内の神様]

本日は亀ヶ池八幡宮の境内に祀られている、お稲荷様「亀八伏見稲荷神社」についてご紹介致します。

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亀八伏見稲荷神社(亀八伏見稲荷大明神)は、京都の伏見稲荷大社からお稲荷様をお迎えし、平成七年七月吉日にお鎮まり戴きました。
お稲荷様はもともとは稲作守護の神様ですが、江戸期に全国各地にその信仰が広まり、農業を始め、として殖産興業・衣食住・家内安全・芸能芸事上達等の神様としてその幅広い御神徳を仰がれております。

当亀八伏見稲荷大明神の御神徳も農業・殖産興業・家内安全そのた諸々の御神徳をお授け下さいます。
現在でも、赤い幟を奉納される方や祠にお米やお酒、油揚げをお供えして参拝される方々の姿が見受けられます。


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安産・子宝大神 [境内の神様]

通り雨があったものの、昨日とは打って変わって、今日は好天に恵まれました。

さて。
今日は、境内に祀られている「安産・子宝大神」(通称子授け様)についてご紹介したいと思います。

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子授け様(子授け地蔵尊)は、亀ヶ池八幡宮本殿左側の小さなお社に祀られております。
ご利益は、名前の如く「安産」と「子授け」であります。

「神社なのに、どうしてお地蔵さんを祀っているの?」と思われるかと思いますが、それは明治時代まで一般的であった「神仏混交(しんぶつこんこう)」の考えによるものです。
ちなみに、亀ヶ池八幡宮の御祭神である八幡大神様はその昔は「八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)」と呼ばれていました。

お地蔵さんは古来より、民衆、特に子供に関わる仏様でありますので、子供がいる人は無事に成長しますように、子供がいない人は子供が授かるようにと願ったのであります。

八幡様も子供の神様です。
お地蔵さんも子供の仏様です。

性格は違いますが、子供の神様という事で変わりはない。
仲良くお祀りしようじゃないか、と言う素朴な信仰から当八幡宮にて祀られるようになりました。

子供を授かりたい方。
これから、出産される方。
どうぞ、子授け様にお参りいただきまして、その御神徳・霊徳をお受け下さい。


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水神様 [境内の神様]

今日は久しぶりの雨です。

ここ連日、夏日・真夏日でしたが、今日でそれもクールダウン。
ちょっと肌寒いかな、という感じはしますが、木々や緑にとっては恵みの雨ではないでしょうか。
水は命の源です。

さて。
亀ヶ池八幡宮の名前の由来は、北東にあって亀が沢山棲んでいた池があった事から、亀ヶ池八幡宮と名づけられました。
現在では、亀の代わりに金魚が沢山棲む池が本殿西側の小さな杜に水を湛えています。
その池の脇に、小さなお社が建っています。

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このお社は、水神様を祀っているお社。

水神様はその名を「ミズハノメ神」と言い、農耕・漁業など水を一番に司る神様であり、田んぼや畑の隅や灌漑用水路の脇など、田畑において水を行き渡らせるスタート地点に祀られます。
それは、水の神様の力によって、溢れず枯れずのちょうど良い水の量を行き渡らせてもらい、稲や作物の順調な生育を見守ってもらうという意味があります。
農耕の神様以外にも、井戸の神様としても祀られます。
亀ヶ池八幡宮では、井戸を埋めるときや、井戸を埋めた跡地の御祓いを執り行なっており、その際には、水の神様に井戸の水を初め、土中に埋まっている水道管の水・上下水道・飲み水が濁って飲めない様な事にならないよう、感謝と清い水の恵みを祈って、水神様のお札を井戸やその跡地にお埋めし、鄭重に御祓いお清めを致します。

また、健康の神様でもあります。
水は生きとし生ける者の命を育む源。
水の神様の加護無くしてはみんな生きて行けません。
蛇口を捻ればいくらでも水は出てくるし、お金で買う事もでき、水がある生活が当たり前だと思ってはいませんか?
今一度、水の恵みの大切さを思い返してみては如何ですか?


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言の葉日記

年間を通してのお祭り事やお宮での日々の一コマなどを掲載していきます。

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