鏡開き [年中行事]
今日は鏡開きです。
鏡開きは、もともとは1月20日に行なわれる行事でしたが、徳川三代将軍である徳川家光が亡くなった事により、20日を忌日として行なわれる事はなくなりました。
その代わりに松の内が明けた数日後の1月11日に行なわれる事になりました。
鏡開きでは、神棚や床の間にお供えしたり飾ってあった鏡餅を下げ、お雑煮やお汁粉などにして皆でいただきます。
鏡餅を小さくする際に「切る」や「砕く」「割る」といった言葉を使うのはよろしくないので、開運の意味がある「開く」という言葉に言い換えたため「鏡開き」と呼ぶのです。
鏡餅は歳神様の御魂の宿った神聖なお餅です。
厚くて丸い御餅は福徳・家庭円満・幸運の象徴ですので、一年の幸や幸福をもたらして下さる歳神様の魂が宿るのです。
このお餅を皆で戴くことによって新しい年を迎え、更新された魂を戴き心も体も生まれ変わるという意味があります。
これが「お年玉」の本来の意味なのです。
皆さんも、今夜はご家族皆でお汁粉をいただいては。
彼岸明け [年中行事]
本日は彼岸明けです。皆様もお彼岸中にお墓参りをされたのではないでしょうか。日本人の祖先を大事にする心はいつまでも大切にしたいものです。
本日は有料老人ホームの施設清祓、慰霊祭を奉仕いたしました。
これはこの施設で亡くなった方の御霊を慰め安らかならんことを祈るとともに、日頃の神恩に感謝し、施設を祓い清めて入居者、職員皆様の健康を願って行われました。
式の終了後、施設長らのご挨拶
彼岸明けの今日、こうした施設で、このような神事を行うことは大変意義深いことと思います。最後に故人の御霊に献杯をしてお仕舞いになりました。
さて、境内の手水舎と忠魂碑のあいだのジンチョウゲが満開です。どうぞ御参拝の折にご覧になって下さい。
彼岸入り [年中行事]
東北・関東大震災から早一週間が経とうとしております。
現在でも、被災者の方が苦しんでおられる姿が報道されますが、見ていて胸が痛みます。
亡くなられた方々のご冥福と、被災者の方の救済、そしてこの国難が一刻も早く終息に向かいますことを只々祈る毎日です。
本日はお彼岸の入りです。
暑さ寒さも彼岸までと言いますので、これからは日、一日と暖かくなっていくことでしょう。
さて、お彼岸というのはもともとは仏教用語で「死者が迷いの世界から安楽の世界へ至る事が出来る」と考えられました。
そこで、人々は春分・秋分の日の前後3日間を先祖の霊が安楽の世界へ至る事ができるようにと供養する期間としたのです。
神道家のお墓(奥津城・おくつき)
現在ではその中日にあたる春分・秋分の日にお墓参りをしたり、お仏壇に牡丹餅やおはぎをお供えするなどして、供養をするようになりました。
この先祖供養、というのは仏教だけにとどまらず、神道に於いても非常に大切にされます。
神道では、人は亡くなるとその家の守護神になると考えております。
ですので、このお彼岸の中日には仏教と同じくお墓参りをし、御霊舎に特別なお供えをしたりして、家の守護神となった祖霊の御霊を慰めるのです。
旧七草 [年中行事]
節分祭 [年中行事]
本日はいつもより暖かい一日でした。気温も12度だったそうです。
さて、そのような暖かな中、節分祭が執り行なわれました。
今回も氏子総代・世話人・崇敬者各位をはじめ、大勢の年男・年女の方が御本殿にて節分厄除け祈願祭を受け、追儺(ついな)の儀を行ないました。
神事のあとには神楽殿にて、福豆まきを執り行ないました。
節分・豆まきというのはもともとはこの「追儺(ついな)」が元でありました。
古来は平安初期のこと。大晦日になると宮中にて鬼や災いを追い払うために行われました。
当時は豆ではなく、桃の弓・葦の矢、そして刀や槍・矛やデンデン太鼓等の鳴り物を使って邪鬼を払っていましたが、庶民に普及していくと「豆」を使うようになりました。
というのは「まめ」は「魔滅(まめ)」と読めることから魔を滅ぼす力があるとされ、節分には豆を撒く風習ができた、といわれています。
さて、これから本日の神事・福豆まきの様子をご紹介いたします。
鬼の登場です
鬼を追い払ったあと、玉串を供えて一年の無事を祈ります
福豆まきが始まりました
どうか皆さんに福がめぐりますように
小正月・どんど焼き [年中行事]
本日は早朝より、平成二十三年最初の月次祭が斎行されました。
皇室と国民のこの一年の発展・安泰を亀ヶ池八幡大神様に祈念申し上げました。
また、本日は大安の土曜日という事もあり、多くの参拝者の方で境内は賑わいを見せました。
今年一年の交通安全を願って、交通安全祈願を受けられる方の姿が多いように見受けられました。
しかし、全国的に見ると、この日は一般的に「どんど焼き」の日とされています。
どんど焼きとは、地域の氏神様の境内や、道祖神の近くにお正月に飾った松飾りやしめ縄・しめ飾り、御幣やだるまさんなどを持ち寄って、大きな焚き火を焚く地域の人によるお焚き上げの行事です。
お焚き上げ行事ですが、松飾りなどをただ燃やすのではなく、木の枝や竹竿にお団子を刺したりスルメをはさんだりして焙って食べると、一年無病息災に過ごせると言われております。
また、正月飾りと一緒に書初めで書いた習字を火の中に投じて、天高く舞い上がったら字が上手になるとも言われております。