神奈川県神社庁設立70周年記念大会
昨日、横浜市内のホテルにて神奈川県神社庁設立70周年神奈川県神社氏子総代会連合会設立60周年記念大会が開催されました。
大会に先立ち、神社庁物故神職総代慰霊祭が斎行され、一都七県の神職、総代世話人およそ800人の他、各界より大勢の来賓・関係者が参集し、神職・総代物故者の御霊をお慰めし安らかならんことを祈念いたしました。
また記念式典に続いて、養老孟司氏による記念講演が行われ、その後には祝賀会が開かれました。
大勢の神社関係者のもと開催された本大会は、神奈川県神社庁並びに氏子総代会連合会が今後更に連携を深め、神社界の発展に邁進することを確認する大変意義深い大会となりました。
神棚について [豆知識]
11月もいよいよ終わろうとしています。本日はお天気に恵まれ寒さも若干和らぎ、過ごしやすい一日だったのではないでしょうか。
さて、本日は神棚についてお話をしたいと思います。
神棚というのは、神様の御力の籠もった御札を納める小さなお宮で、「宮形(みやがた)」と申します。本来は「神棚」というのは宮形を乗せる棚の事を言いましたが、今では宮形・棚板をひっくるめて「神棚」と申しております。
神棚は江戸時代頃に登場し、一般庶民に広まりました。きっかけは、伊勢神宮の神主さんが日本各地を旅して伊勢神宮の御札を配って歩いた事によります。
皇室の祖先神であり、日本人の守り神であらせられるアマテラス大神の御力の宿った御札を粗末にしては大変だ、という事で高い所に棚を作って、そこに御札をお祀りしたのです。
その後、御札をそのままお祀りするのではなく、お社のミニチュア版である宮形に納めて日々のお祭をいたしましょうと言う事になり、現在のような形になりました。
宮形は、扉が一枚のものと、三枚のものがございます。一枚のものは一社造、三枚のものは三社造りと申します。
一社造りの御札の納め方
一社造りの場合、御札は一番手前に天照大神の御札がくるようにして、その奥にお住まいの地域を守護してくださる氏神様を、そして一番奥にはそれ以外の神社の御札をお祀りします。
三社造りの御札の納め方
三社造りの場合、中央に天照大神の御札を、向かって右側に氏神様、左側にそれ以外の神社の御札をお祀りします。
>お供え物は、基本的にはお米・お塩・朝一番のお水をお供えします。
お供えの上げ方の例
お供え物は毎日お取替えすることが好ましいですが、難しい場合には毎朝のお水をお取替えするだけで、全てをお取替えするのは一日と十五日だけでも宜しいでしょう。
また、特別なものを戴いたり、季節の初物などを戴いたらお供えいたしましょう。
12月の戌の日 [日々のお祭ごと]
本日は12月の戌の日の安産祈願についてご案内致します。
亀ヶ池八幡宮では安産の神様として神功皇后(じんぐうこうごう)をお祀りしております。神功皇后は身重の体で朝鮮遠征・新羅征伐を果たして日本に帰った後、無事に応神天皇(亀ヶ池八幡宮の主祭神)を出産されたという古事記・日本書紀に見られる神話に基づいた御神徳で、安産のご利益があります。
戌の日に安産祈願のお参りをするのは、犬は安産多産でありそれにあやかろうというものです。妊娠5ヶ月目の戌の日に帯をつける「着帯祝い」の人生儀礼があります。これも、神功皇后が帯を巻いたという神話に基づいたものです。
御祈祷をご希望の場合は、お気軽にお電話などにてご連絡ください。安産祈願をお受けの方には、お札やお守りをはじめ巻物、岩田帯、安産祈願の絵馬といった授与品をお頒ちしております。
12月の戌の日は1日金曜日、13日水曜日、25日月曜日です。戌の日以外でも安産祈願を承っていますので、ご都合の良い日をご予約ください。
また亀ヶ池八幡宮では、安産祈願参拝記念としてマタニティーフォト撮影を承っております。神社にて安産祈願のお祓いを受けられます記念にマタニティーフォトをどうぞ。
母子共に健やかにご出産されますよう、心よりお祈り申し上げます。
張子の戌
右の写真は「張子の戌」と言います。
戌の日の説明にもありますように、犬は多産でありなおかつ安産でありますので、それにあやかったものです。
また、戌は赤ちゃんや子供の魔除けであったり、病気を追い払う動物とも考えられておりましたので、初宮参りの際にも子供の魔除けや健やかなる成長を祈って「張子の戌」を贈る風習が関東地方にはございます。
井戸祓い奉仕 [日々のお祭ごと]
ここ数日、相模原市はお天気に恵まれ、気持ちの良い日が続いております。
そのような中、本日は井戸埋め立て前の安全祈願をご奉仕いたしました。
井戸は水を湛えており、水は我々の命や生活諸々において多くのものを潤し、清めてくれます。神社の入口付近には手水と呼ばれるお清めを行う場所があるのをご存じでしょう。清らかな水を以て身を清めてから神様の前に進むということです。そして、その水の恵みは水の神様・井戸の神様のお陰であるとして、古くから井戸を大切にしてきました。
井戸埋め立て前の神事では、まず埋め立てる井戸の前に祭壇を組み、祝詞にて井戸と水の神様に理由あって埋め立てなければならない事と、これまでの感謝を申し上げ、お清めを行います。
これからも日々の水の恵みには感謝の気持ちを持って過ごし、神様のご加護をいただきながら、ご健勝でありますようご祈念申し上げます。
井戸を埋める事になった際は、今までの水の恵みに感謝し、丁寧に神事をされる事をお勧め致します。
巫女研修
お正月に向けまして亀ヶ池八幡宮にてご奉仕をする巫女さんの講習説明会が行われました。
着慣れぬ白衣・緋袴に悪戦苦闘しながらも着付けを終え、先輩巫女の指導の下、神社で御奉仕する際心構えや所作・言葉遣い、そして受付の仕方や御札・御守りの知識、御本殿での作法などについて学びました。
慣れない作法や日頃耳にしない言葉もあり、また亀ヶ池八幡宮の境内をめぐりながら様々な構築物など、多くのことを学べたのではないでしょうか。
人生の要所要所でも役立ててくれればと思います。
新年御札御守等御霊入れ清祓式 [兼務神社のお祭]
本日は亀ヶ池八幡宮宮司が兼務しております日枝神社(鵜野森御鎮座)にて、新年御札御守等御霊入れ清祓式がございました。
この御霊入れ清祓式は、新年に向けて用意した御神札や御守、しめ縄、破魔矢などを御神前にお供えし、ご神霊の力を入魂する意義のもと、毎年行われております。
日枝神社の御祭神は「大山咋神(おおやまくいのかみ)」といい、山を統治する者という意味のお名前で、主に五穀豊穣・酒造りの御神徳がございます。
相模原地区は遙かに丹沢・大山を望み、また農作物を作る畑や田んぼが多いことから、自然と山の神様を敬ってきたのです。
神道では山を御神体とする信仰がございますが、神様を一層身近に感じ、また心の拠り所、人々の寄り合い所として神社を建てて、大山咋神様をお迎えしお祭したのが始まりです。
師走に向け年末年始の準備が始まっております。まさに師も走り回るような忙しい時期となりますが、新しい年に向け我々も一層務めに励んでまいります。
相模原市氏子総代会神社参拝研修旅行実施 [氏子]
本日、亀ヶ池八幡宮が事務局を務めます相模原市氏子総代会の事業として、「神奈川県神社庁新庁舎視察と伊勢山皇大神宮正式参拝」研修旅行が開催されましたので、その模様をお伝えします。市内神社の各宮司・神職・総代等が参加し、大型バス一台での実施となりました。
一行は早朝よりバスにて当八幡宮を出発し、最初の目的地、神奈川県神社庁へ。神社庁の設立70周年記念事業の最たるものとして庁舎が新築されたばかりです。新築にあたっては神奈川県内の各神社からも分担金という形で建築費をご負担して頂いております。それが竣功したということで、新庁舎の見学、また神社庁がどのような機関かを知る良い機会となるよう企画されました。
朝の早い時間にかかわらず、神社庁職員の皆様によって、丁寧な参拝行事と、神社庁と庁舎建設に関わる様々なお話をスライドなども使ってご説明いただきました。ありがとうございました。
続いて、バスにて移動後、伊勢山皇大神宮を正式参拝致しました。
関東のお伊勢さん、と親しまれる伊勢山皇大神宮は石段を登った先に社殿があります。御祭神は天照皇大神です。
宮司池田正宏様には自ら、伊勢山皇大神宮の由緒や、真新しい神楽殿など境内の様々な建物や美術、工芸品について丁寧にご説明いただきました。本当にありがとうございました。
昼食は中華街へ趣き、総代同士の親睦を深めました。
午後は安藤百福記念館を見学しました。カップヌードルミュージアムとして、横浜の観光地で人気のスポットです。たくさんの観光客で賑わっていました。
総代各位におかれましては、本日学んだことを活かしながら、日々のご奉仕に取り組んでいただければと思います。参加された総代の皆様お疲れ様でした。各々神社の益々のご隆昌、氏子地域のご発展、総代皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
天満宮新穀感謝祭 [祝祭日]
本日11月23日は勤労を尊び、生産を祝い国民がお互いに感謝しあう「勤労感謝の日」であります。また宮中・全国の神社では今日は新嘗祭が行われる日です。春に天皇陛下によってお田植えされた稲を、天皇陛下御自ら刈り取られ、天照皇大御神様を初めとした八百萬の神様にお供えし、その後陛下御自らも食されます。
天皇陛下が神様と同じ新穀をお召し上がりになる、すなわち祖先と同じものを食べ、祖先の残してくれたものへの大切さを受け継いでいくことになります。
全国の神社では実りへの感謝の念が神様に伝えられています。
写真は、本日行われました亀ヶ池八幡宮で兼務している当麻鎮座の天満宮での新嘗祭の様子です。こちらでは名称を新穀感謝祭として親しみやすくしています。
その後、七五三奉告祭も行われました。
地域住民・氏子の皆様の手によって、歴史や日本文化が受け継がれている天満宮。氏子地域益々のご発展、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。おめでとうございます。
職場体験 [日々のお祭ごと]
一昨日から本日までの三日間、弥栄中学校より二名の生徒さんが職場体験に来られました。
社会学習の一環で実際にお仕事を行う職場体験、経験された方も多いことでしょう。亀ヶ池八幡宮では実際の社務を通して仕事を考える一助になればと、神主の指導のもとお手伝いをして頂きました。
今回の職場体験では、境内清掃や社務のお手伝いに取り組んで頂きました。亀ヶ池八幡宮では毎日清掃を欠かさず行っています。寒い中でしたが生徒さんは慣れないお仕事にも一生懸命取り組んでくださり、お陰様で境内は綺麗に整いました。
この三日間での経験が生徒さんにとって少しでも実りのあるものとなれば幸いです。三日間ご苦労様でございました。
鹿嶋神社境内香取神社の社殿が新しくなりました [兼務神社のお祭]
本日は、亀ヶ池八幡宮宮司が兼務しております鹿嶋神社(古淵御鎮座)の境内社、香取神社の御社殿が新しくなりましたのでそれに関わる神事をご紹介致しましょう。
職人の手作りによる立派なお社が左手、今までのお社が右手に見えるものです。天候に恵まれまばゆい日が差し込んでいます。
今までのお社は元あった位置から少し移動しました。そして新しいお社を元の位置に設置してお供えものを準備しました。これによって上記の写真のような新旧のお社が横に並ぶ形になりました。
香取神社は経津主命をご祭神としてお祀りしております。祝詞では神様にこれまでのご加護に対して感謝の気持をお伝えし、社殿を新しく立派にさせていただきましたことをご奉告いたしました。そして今後も厚いご加護をいただけるよう祈念いたしました。目下、近日行われる旧社殿の取り壊しがつつがなく済むよう安全祈願を行いました。
神様も新しく立派に社殿が生まれ変わったことでお喜びかと思います。直会では氏子の方々とともに、これを祝って乾杯致しました。氏子地域の益々のご発展、住民皆様の御健勝を心よりお祈り申し上げます。